〜白銀の彼とバンダナと〜(後編)
きわーの
「わーーーっ!?ちょっとまった!なんでもねぇっ!!」
「まったく、君がパキスタのとこのカレー食べたいから付き合って
くれって頼んだんでしょーが!」
「だいたいそれがすでにデートなんじゃ・・・げふぅっ!!」
Dアルルの肘打ちクリティカルヒット
「ふん!なんだよ驚かせやがって」
「焼けるわね〜この二人。」
・・・ほんとはこいつとカレー食べたくて誘ったんだけどな・・・・・
by Dシェゾ
「ねぇDシェゾ、変態って言われたくないんならそのバンダナとっちゃいなよ。」
「Dアルルお前なぁ・・・な〜んでこのバンダナが変態に関係するんだよ!!」
それはバンダナではなく自分こそ本物の変態と言っているも同然である。
「まぁいいや、きみはバンダナとっても取らなくても変態だもんね。
ほら早く行こうよ、カレー売り切れちゃうよ!!」
「お、おう・・・・って俺は変態じゃねぇーーー!!」
そしてドッペルたちは行ってしまった
「なんだったのかしらねあの二人は。」
「さあな。」
ため息混じりにシェゾが答える
「あら、もうこんな時間だわ!!サタン様にルルーの特製カレーを届けなきゃ!!
じゃあね〜アルル、変態イヤミの魔導士さん!」
「俺は闇の魔導士だーーーーーーーーーーー!!」
「あはは・・・。」
そうしてルルーもサタンの塔へと行ってしまった。
遠くで「あなたのルルーが今いきますわ〜」という声が聞こえたのは気にしないでおこう。
しばらくしてアルルが口を開いた。
「ねぇ・・・シェゾ、やっぱり聞いてもいいかな。」
「?なんだ?」
「なんでバンダナなんかしてるのさ、」
『ファッションだ』とか言ったら笑い飛ばしてやろうとアルルは身構えた。 笑
「・・・・まぁ、前髪は邪魔だし・・・・」
「あ。」
意外な答えだった
なんだ。と思いながら木によりかかって空を見た
「それに・・・」
「それに?」
「ひたいはやさしさが出るというからな。闇の魔導士にそんなもんは必要ない。」
「へ〜、そうなんだ。でもだからってバンダナで隠しちゃったの?」
「・・まあな」
「ふ〜ん。」
「しぇぞ、ちょっとバンダナ取ってみてよ。」
「はぁ?なんでいちいちそんなことしなくちゃいけねぇんだよ」
「いいからいいから〜」
と言ってアルルはシェゾに近づいてそれを取ろうとした
が。
「えいっえいっ!!」
どんなに手を伸ばしても背の高い彼には届くはずもなく。
「ふっ、ははははははは!!!」
「え〜いっ!笑うなぁっ!!」
またまた上目ずかいで自分に寄ってくるこいつがかわいくて
必死になって手を伸ばす様子が愛くるしくて
笑って前かがみになった時、彼女の手は彼のひたいにふれた。
「!?」
ばっ!!
目の前の彼女の手には自分の青いバンダナがある
自分の前髪が眼にかかってうざったい
これは・・・・・
「げ・・・・(汗)」
誰にも見せたことがない自分のひたいがさらけだされている
はじめて見た彼の素顔、そこにいたのは闇の魔導士ではない
シェゾ・ウィグイィだった。
「しぇぞ・・・」
「な、なんだ??」
「そっちのほうがかっこいいよ?」
「は?」
また「変態〜」とか言われると思ったら意外な一言
それと同時に顔がまたたくまに赤くなる
「シェゾが赤くなってる〜!!変態だ〜〜!!」
「なんで俺が赤くなると変態なんだよっ!っつーかバンダナ返せっ」
「え〜、いいじゃない!!」
そうしてアルルは走り出す
「あっ待ちやがれっ!!」
そうして彼と彼女の鬼ごっこはつづくのである
完
あとがきもどき
後編やっとできました〜☆
こんな駄文でよけりゃもらってくださいな。
これからも宜しくお願いします
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